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「若い」ってすばらしい!!
ロスに来たらゲティ・センターに行かなくてはということで、丘へ登るトラムの長い列に
並びました。ゲティ・センターには車で行くことはできません。 広大な駐車場に車を置い
て、トラムに乗って丘の上のセンターに向かうのです。建築、庭園、美術館、景観を無料で
楽しませてくれる壮大な施設ということで、長い列も気になりませんでした。
順番で、幸運にもトラム乗車口の一番前に立つことができました。乗車口から近い端の席に
座って、シメシメと思っていると、東京の通勤電車なみに詰め込むのです。私の前には年配
のご婦人方が立ち始めました。座っているわけにはいきません。反射的に席を立ってしまい
ました。そのグループの中でも最年長とお見受けしたご婦人にどうぞおかけくださいと言い
ました。そしたら、口をへの字に結んで、「ノーサンキュー」なのです。取り付く島がない
という感じです。座席に再び腰を下ろすのも、なんか変です。周りの大勢が白人レディと東
洋人観光客の攻防に注目し始めました。
とっさに「私はあなたより若いんだから席をゆずらせてください」と言ったつもりです。
中学で習った比較級の構文です。それをなんと「あなたは私よりも若いのだから、どうぞお
座りください」と言ってしまったのです。それも緊張していたので、かなり大きな声で言っ
てしまいました。驚いたことに、お口への字の老婦人が、にっこり「サンキュー」と空いた
座席に腰を下ろしたのです。「ふーっぅ」と息を吐きながら棒に掴まって外を見ていると、
グループの中のご婦人がそっとささやきました。
「私達、コロラドから来たの。 彼女は92歳なのよ。今でも週に2日働いているわ。」
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