「とりあえず………。」という言葉は便利な言葉です。 間に合わない時、すぐ決断できない
時に、「とりあえず」と言って、便宜的に何かをあてはめてしまうことがあります。居酒屋の注
文で「とりあえずビール」なんて使われ方をします。ビールならいいです。これを名前にしたら
どうでしょう。
 借金をしました。「とりあえず借金の名義人は私で。」
 土地を買いました。「とりあえず私の名前で登記しておこう。」
どこに帰属するかわからない文書を「とりあえず私が保管しておきます」なんてこともあります
。深い信頼関係に基づきトラブルなんて絶対おこらない鉄の結束と親密を自他ともに認める間柄
だと、「とりあえず」がはびこりやすくなります。

 「とりあえず」は時間の経過に弱い言葉です。半世紀も前のことでした。繁盛している八百屋
さんが、税理士の勧めもあって株式会社組織になりました。 親父さんが社長さんになり、会社
で土地を購入することになりました。会社の資格証明書を用意してなかったので、とりあえず親
父さん名義で登記しました。その土地は会社のものとの認識は家族の誰にもあったので、長い間
問題にもなりませんでした。会社は大きく成長して、親父さんは会長さんに、3人の息子はそれ
ぞれ、社長、副社長、専務で、孫達は支店長になりました。社長が亡くなり、続いて会長が亡く
なり、会社で使っていた「その土地」に関して親父さんの娘が相続権ありと主張しだしたのです
。最初は一つの家族の事業でしたが、50年も経過すると跡目争いも加わりドロドロのお家騒動
に発展してしまいました。

  「とりあえず」は、怖いのです。

 

 

「もしかしてこんな事?」とお考えの時、とりあえず
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