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落とし所
弁慶の泣き所だとか我慢の為所とか、「所」はポイントを表す言葉です。落とし所も、まさ
にそのポイントを掴んで決着させようということです。
巷にあるモロモロの争いの大半は、金銭に集約させて解決するのが普通です。そこで問題に
なるのが争いの当事者を納得させる金額です。争いの渦の中にいると主観的になりすぎている
ことが多いので、金額の設定も相手方の主張と乖離します。 両当事者の主張が歩み寄れない
ほど乖離してしまうと、解決は容易ではありません。ここで深呼吸して、落とし所を探す努力
をしてみると、見えてくるものがあります。それが客観的にみて妥当なポイントと言える場合
が多いようです。
例えば、 100万円の返済が滞っているケースで、争いになったとします。 現在借主の返せ
る金額は50万円しかないのに、貸主が 100万円と利息を要求しても無理なものは無理です。
貸主としては、本当に返済できる金額を探っていくより他はないでしょう。 鯨が超音波を発
して障害物を認識するように、金額を借主にぶつけて、その反応を探ることです。
自分の数字にこだわりすぎると、落とし所を見逃してしまいます。このご時勢、トラブルに
強いプロの方たちが横行してます。占有屋とか何とかコンサルタントとか称している方たち等
、いろいろです。そのプロの方たちは、落とし所を最初から持っているようです。そのポイン
トにうまくはまると、すーっと解決してしまうから驚きです。ポイントをはずして、法的武装
ばっちりの正攻法で責めまくって、こじれるだけこじれるというのもあります。金銭のトラブ
ルは、数字のぶつけあいで、落とし所を探って解決するしかないかもしれません。
裁判所の民事調停でも調停委員が両当事者から別々に聴取した数字で落とし所を探って、調停
を成立させているようです。
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